「海軍割烹術参考書」販売中


 明治41年(1908)に海軍で誕生した「海軍割烹(かっぽう)術参考書」を復刻し倶楽部で販売しています。「海軍割烹術参考書」とは旧日本海軍が調理隊員を育成するため編さんした教科書です。お寿司や漬け物などの日本食から、当時あまり馴染みのなかった洋食・洋菓子まで、およそ200種類もの調理法が紹介されています。この原本が舞鶴海上自衛隊第四術科学校に大切に保存され、長年にわたり引き継がれてきました。
 舞鶴は肉じゃが発祥の地として知られていますが、明治34年舞鶴海軍初代司令長官として赴任した東郷平八郎が、イギリスで食べたビーフシチューの味が忘れられず、部下に命じて作らせたのですが、ワインもデミグラスソースもなく、醤油と砂糖で味付けしたのが肉じゃがのルーツになったというものです。
 逸話のもとになった「シチュードビーフ」や海軍から広まった「カレイライス」などが記された「海軍割烹術参考書」は、当時の食文化を今に残す貴重な資料です。

購入先
舞鶴赤れんがパークで販売のほか、舞鶴観光ネットのONLINE SHOPでもお買い求めできます。