赤煉瓦倉庫、市指定文化財に指定

 市政記念館横の市が所有する赤煉瓦倉庫(旧舞鶴鎮守府兵器廠弾丸庫並小銃庫)が、この度舞鶴市指定文化財に指定されました。この倉庫は、この秋から(仮称)「智慧藏(ちえぐら)」として改修工事が進められることになっています。これで、市内の赤煉瓦建造物の指定・登録は、国指定1件、国登録3件、市指定2件の合計6件となりました。



【建造物 旧舞鶴鎮守府兵器廠弾丸庫並小銃庫 1棟】
    
  所在地  舞鶴市字北吸1039−12
  所有者  舞鶴市
  構造形式 煉瓦造2階建 
  建築面積 789.93平方メートル
  年 代  明治時代

 北吸の赤煉瓦倉庫群は、明治34年(1901)に開設された海軍舞鶴鎮守府の倉庫として建設されたもので、12棟が現存する。そのうち、日露戦争直前の明治35年に兵器廠の武庫として建設された現舞鶴市政記念館など並びの3棟は同じ仕様で建てられている。
 建物は煉瓦造り(イギリス積み)の2階建て、桁行40間・梁間6間の長方形で、土間にレールが敷かれ、四方の壁の中央にはアーチ型の扉口がある。2階の床は松材の合せ梁で支えられ、1・2階ともに柱のない広い一室である。アーチ型の窓には上げ下げ式のガラス戸がはめられ、妻側の破風には回転式ガラス戸の円窓をあけ、煉瓦壁の各層間や破風に蛇腹を設けるなど、意匠に工夫がこらされて洗練された美観を呈している。
 戦後、民間の倉庫として使われた際、切妻造り屋根が桟瓦葺きからスレート葺きへ変更され、また1階の床板が撤去されるなど多少の改造をうけたが、基本的な構造は失われていない。建築当時の設計図や仕様書などが保存されており、日本の近代建築史・技術史の生き証人といえる。
 周辺の赤煉瓦建造物と一体となって、舞鶴の近代の歩みを伝える遺構として貴重であり、舞鶴のシンボルとして親しまれている。