北吸配水池、文化財収蔵庫へ改修


 舞鶴市が今年1月から浦入遺跡出土品の収蔵庫として整備を進めてきた旧海軍の北吸浄水場第2配水池の建物改修工事が終了した。
 同浄水場は、明治期に軍用水道として建造され、戦後は市が上水道施設として使用していたが、昭和39年に廃止されていた。配水池は今回改修した第二配水池(大正10年)と隣にある第一配水池(明治34年)の2池あるが、池の深さは約5.6mで、内部には煉瓦で造られた導水壁が5列並び、下に降り立つと、西洋の古代遺跡のようでもある。配水池上屋はともに煉瓦造で、大正15年に建てられ、屋根は鉄骨トラス組でトタン葺である。長年放置されてきたため、屋根も朽ちかけ、周辺も雑木が生い茂るなど荒れており、赤煉瓦倶楽部で清掃活動を実施してこともあった。
 今回火力発電所建設地の遺跡発掘調査で出土した大量の土器などを収蔵する施設として、導水壁上に床板を張るほか、屋根の葺き替え、出入り口の扉の取替えなど2,522万円をかけ改修した。当分の間文化財収蔵庫として利用されるが、併せて隣の第一配水池の改修を望むとともに、この改修によって市民の皆さんの関心が少しでも高まり、今後の配水池の転活用につながっていくことを期待したい。