赤煉瓦倶楽部舞鶴

毎日新聞提供(平成5年10月20日付)

「万里の長城」「エジプト」かられんが 
舞鶴市、各6個入手

4大文明そろい 博物館の目玉に 来月6日開館

 赤れんが博物館の開館を来月6日に控え、舞鶴市は19日、中国の万里の長城のれんがと紀元前7世紀のエジプトの日干しれんがをそれぞれ6個入手した、と発表した。
 長城のれんがが、中国の国外で展示されるのははじめてという。長城のれんがは黄河文明より時代が後だが、その直系にあたることから、既に収集しているメソポタミア(イラク)とインダス(パキスタン)両文明のれんがと合わせ、「四大文明のれんが」を博物館の目玉として売り出す。
 長城のれんがは、縦約40センチ、横約20センチ、厚さ約10センチの長方形4個と長城の床に使われていた37センチ四方の正方形れんが(厚さ12センチ)、壁の上に置かれていた屋根型の各1個。いずれも明時代のもので、うち3個に製造元と製造年(16世紀後半)を記した刻印が押されている。大阪市の中国総領事館を通じ中国政府から貸与された。貸与期間は1年だが、1年後に更新される予定で、長城の模型と並べて展示される。
 エジプトのれんがは縦約20センチ、横約10センチ、厚さ約7センチ平均の長方形。ナイル川流域のルクソール地方の住居に使われていたもの。日光で乾燥させただけのれんがで、強度を高めるために中に麦ワラが入っている。早稲田大学古代エジプト調査室の吉村作治・助教授を通じて入手した。吉村助教授が大きさなどから鑑定したところによれば、紀元前7世紀のエジプト末期王朝ごろの製造で、同市は「この時代のエジプトのれんがは恐らくわが国で初めての展示になる」と話している。

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