赤煉瓦倶楽部・舞鶴

西洋と東洋の煉瓦の違いは?

 煉瓦は比較的単純な材料ですから、世界中に広く分布しています。古代文明各地の原始的な煉瓦には相互の影響関係がはっきりしない、同時発生的な別々の流れがあり、各地域の特徴もあるようです。そこで、西洋と東洋の違いを整理してみましょう。西洋のイギリスと、東洋の中国をとりあげてみます。イギリスは島国なので建築用石材を大量に得られません。このため煉瓦での建築が発達しました。そのヨーロッパ流煉瓦は赤い色をしていました。一方中国には磚(せん、ツェン)と呼ばれる薄い煉瓦で高い塔を造ってしまうほどの技術がありましたが、その磚は古代以来、黒い瓦のような素材でした。西洋と東洋の煉瓦の一番大きな違いは色だったのです。けれどももう一つ、東洋の磚にはないものがあります。それは石灰やモルタルなどの接着剤をのせるためのくぼみです。日本でも明治時代にヨーロッパ人の指導で焼いた赤煉瓦には大きなくぼみがある場合もありました。
イギリスの煉瓦 中国の磚
イギリスの煉瓦 中国の磚


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