赤煉瓦倶楽部・舞鶴

フランス積とイギリス積

 破り目地を基本にして煉瓦を積むには煉瓦の表面だけでなく、奥行き方向にも注意しなければなりません。例えば外壁表面を形づくる煉瓦の一列がその奥の一列と芋目地で接していると、奥の部分からはがれて前面方向へ煉瓦一枚の厚さで壁全体倒れてくる恐れがあるからです。表面でも奥の方でも、なるべく芋目地を避け、能率的に積もうとすると適当な方法は限られてきます。わが国で多く使われた積み方はフランス積とイギリス積でした。フランス積は正しくはフランドル積と呼ぶべきでしょう。この積み方はフランドル地方で完成した積み方で、壁の表面には意匠的に華やかな図柄が現れます。煉瓦の壁を水平に見ると、ツー、トン、ツー、トンと煉瓦の長手と小口が順に積まれています。イギリス積はイングランド地方で発達した堅牢な積み方です。これは、煉瓦の長手ばかりがツー、ツー、ツーと現れる段と、小口だけがトン、トンと積まれた段が一段おきに見られる積み方です。フランス積は壁の内部で芋目地になってしまうことがあります。このため、フランス積は華麗で、イギリス積は丈夫だと言われることがあります。


イギリス積 フランス積
イギリス積
フランス積


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