赤煉瓦倶楽部・舞鶴

煉瓦の色あいは?

 同じ赤煉瓦にも色調の違いがあるようです。この違いは何によるのでしょう。確かに材料によっても色あいは変わってきます。鉄分を多く含む土は、より赤い色調を帯びた煉瓦に焼き上がります。けれども、ここでは少し違った視点からお話しましょう。煉瓦の焼きぐあいの問題です。原土を成形して乾燥させただけの素地は日干し煉瓦と同じで土色のままですが、それを低い温度で焼くと肌色といった感じの煉瓦ができます。もう少し温度を上げて七百〜八百度Cになるとみかん色を呈します。これを越えると本当の赤です。普通の土を千〜千五十度C以上で焼成すると、赤紫からもっと焦げた感じの黒褐色になります。このような色調の違いは焼成温度の差にあったのです。さて、焼成温度がおよそわかると燃料の違いを類推できます。みかん色の煉瓦は伝統的な窯で薪をたき、低い温度で焼かれたものです。一方、赤色煉瓦や紫色の煉瓦は石炭を燃料としたものです。比較的細かな石炭と粉炭を窯にくべて煉瓦を焼きました。石炭をたく窯は当時最新式のものでした。ホフマンというドイツ人が考えたホフマン窯ですとか、それを小型化した石炭窯などによって高温焼成が可能 になったのです。 


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