赤煉瓦倶楽部・舞鶴

煉瓦はなぜ赤い?

 もしも煉瓦が赤くなければ、今ほど私たちの視線や心を引きつけることはなかったかもしれません。煉瓦は色が赤いおかげで、明治時代に文明開化のシンボルとなることができました。煉瓦の赤い色は当時の人々にとって実に新鮮な西洋文化を感じさせる色調でした。ではその赤い色は何の色でしょう。煉瓦に限らず、焼き物の色はすべて金属の色です。植物性の絵の具などを土に塗っておいても窯の中で焼くと全部とんでしまいます。焼いた後でも残るのは金属の色なのです。煉瓦も同様で、土の中の金属の色が出ます。具体的に言えば煉瓦の赤は土の中に含まれている鉄分の色なのです。砂の中に砂鉄が含まれているのはご存じでしょう。その鉄が焼かれて発色した色なのです。焼き物を焼き上げる際、空気をどんどん入れて焼く酸化と、空気を不足ぎみにする還元の二通りがあります。鉄は酸素(空気)が充分ですと酸化して(錆びて)赤くなり、酸欠(還元)ですと鉄のもとの色、黒色に近くなります。酸化の状態で焼き上げた赤煉瓦の色が、鉄の錆と同じ赤なのです。


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