改修前外観 改修前内部
赤れんが博物館改修前 赤れんが博物館改修前
博物館外観 1階展示室
赤れんが博物館 赤れんが博物館1階展示室

 赤れんが博物館は、平成5年11月に世界でも初めてという「煉瓦」をテーマとした博物館として開館した。建物は、旧舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫として日露戦争直前の明治36年に建設された鉄骨煉瓦造2階建の倉庫で、本格的な鉄骨構造の煉瓦構築物としては、わが国に現存する最古級のものとされ、市指定文化財となっている。
 鉄骨には、「CARNEGIE」の刻印があり、米国カーネギー社の鋼材を輸入したもので、建設にあたっては、渡辺譲、山崎定信、森川範一、桜井小太郎の関与を示す資料が確認されている。
 1階は世界の煉瓦を紹介しており、インダス文明のモエンジョ・ダロ遺跡の煉瓦など四大文明の煉瓦を中心に、万里の長城、アウシュビッツ収容所、クレムリン宮殿の煉瓦など世界の歴史的な建造物に使用されていた煉瓦を写真や模型とともに紹介している。また、日本の煉瓦製造の主流であったホフマン式輪窯をシアター用に再現している。
 2階では、天平時代から現在までの日本の煉瓦の歩みと舞鶴市内に残る煉瓦建造物を紹介し、煉瓦のアーチづくりなどを楽しんでもらうコーナーなども設置している。
 煉瓦倉庫の改修については、指定文化財の枠組みの中で改修を行うこととし、「復元と活用」をテーマに取り組まれた。内壁は当初の漆喰仕上げなどに復元。建物自体が展示物となるよう、木造の柱、梁、2階の床等はそのまま生かして、展示の一部として活用を図っている。
 開館後は、年末年始以外は無休で開館し、年間約7万人の入館者があり、展示や煉瓦収集など博物館本来の活動のほか、煉瓦建物をめぐるスタンプラリーの実施や煉瓦に関わる写真展、絵画展、前庭でのコンサートなどを開催している。また、ドイツのリューベック市から、自分たちのまちを描いた子供たちの作品が届いたり、イギリスのポーツマス市から歴史的建造物の煉瓦寄贈をきっかけに交流が深まり、平成10年5月には姉妹都市提携を結ぶなど、煉瓦を通じた国際交流も活発になり、赤煉瓦を生かしたまちづくりの中核施設となっている。

2F博物館2階案内図
博物館1F案内図1F