アルファビア大見学会報告記 淡路島 洲本市
赤煉瓦ジャズ祭実行委員会

 広〜い 一同感嘆の声が上がった。
 15haの広場空間に「洲本市新都心ゾーン整備構想」の一部文化ゾーン・みけつくにゾーンは、展開されていた。
 私たち赤煉瓦ジャズ祭実行委員会の面々は早春のやさしい日差しの中に、100年の長い年月を経て、今、新しい息吹が吹き込まれた古いレンガ建造物がそこに蘇り、光り輝いている姿を見た。
 明治から大正にかけて建設されたレンガ建造物。それはかって、4000人の社員が働いていたカネボウ繊維工場。時代の流れのなか企業活動が゜縮小され工場は遊休化していた。
 洲本市は、平成7年度よりその保存と再生のため地権者と共同開発を進めてきた。
 現在、原綿倉庫は美術館、製品倉庫は、アートと食のテーマパーク「アルファビア」、エネルギープラント建物は、淡路ごちそう館「御食国」(みけつくに)、工場建物は市立図書館に蘇った。
 バスを降り遠く駐車場から眺めたそれぞれは、、うっすら白化粧しているようなやわらかい気配で私たちを迎えてくれた。
 花のトンネルをくぐり芝生の中にはサモトラケの二ケの像が立ち、樹齢100年を超すユーカリの木にアートと歴史を感じながら歩く。
 最初、レンガ壁のパティオに入って驚いた。遠くからぼんやりとベールをかぶったようなレンガ倉庫だったが、目の前にすると悠然として、重々しい。ヨーロッパの街角かと錯覚するくらいだ。そこには野外コンサートギャラリーなどに利用されている。
 カネボウ工場のシンボル塵突は、ここの正面に位置する。(塵をはきだすレンガ造の煙突)奥に進むと、レンガ造建築物の壁面をと取り入んだ図書館へと続く。三区画にレンガ壁を配し、他はすべて改造。館内は木製で統一してある。外でも本を読めるスペースがあり、まるでリゾートホテルで過ごしているようなリラックスした様子。
 印象的だったのは、八角形の「児童おはなしのへや」。円錐状のへやで、子供に読み聞かせる声がやさしく伝わるとのこと。本好きの子供が増えそう。
 高い天井と広いレンガ壁、太い柱の美術館。すべてが、開放的、さすがアメリカンカルチャーミュージアム。おしきせや細かい規制のない、こちらはまるで、ストリートミュージアム。
 10人の絵の解説者の中に車椅子の職員さんが2人働いておられた。
 100坪の教会の雰囲気のミュージアムウエディングスペース。本格的イタリアンレストラン「アルファビア」のガーデンパーティなど、素敵な時間がプランニングできそう。
 淡路ごちそう館「御食国」では、洲本の地場産の食材がみご゜とに料理され、なかなかの美味。夕方のテーブルは若いカップルで満席。華やいだ、明るい店内のにぎわいは、観光客か地域の人だろうか。たくさんの人が訪れているここ「アルファビア」(イタリヤ語で酒壷の意)は、人々に非日常的雰囲気を醸し出してくれる大きな壷なのかもしれない。
 市民活動に力強さを感じた洲本市。農業・漁業・自然環境も優れていて豊か。明石海峡大橋の開通の相乗作用も生れ、今後も、施設整備や企業誘致などの開発事業が展開されるようである。
 帰りの車中、再利用されたレンガの建物に出会い、すばらしく、有意義な交流ができた事に、歓声ががあがった。(平田)

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