神崎ホフマン窯・主煙突は築後100年

 つい先日、久方ぶりに舞鶴市西神崎のホフマン窯(ドイツ人ホフマンが発明した煉瓦を焼く輪環窯)を訪ねて、その変わりように愕然としました。
 約23mの主煙突の上半分が、今にも崩れそうにひどく傷んできたことでした。近年の地震のせいでしょうか、または鋼製の補強材が錆落ちているせいでしょうか。煉瓦の目地がなくなり空隙が目立っていました。このままでは、崩れるのは時間の問題ではないかと心配です。
 全国に4基しか現存しない、舞鶴にとって貴重なホフマン窯で、「赤れんが博物館」の一階にその模型が展示されているように大切なものです。
 明治30年(1897)年9月に舞鶴鎮守府建設に必要な倉庫用煉瓦製造のため、材料が豊富で船便に便利な神崎に京都竹村丹後製窯所が興され、当初登り窯が築造されたのが始まりでした。
 その後、大正末期ごろに、この主煙突だけを再利用し、大量生産可能なホフマン式輪窯に改築されたものです。という事は、この主煙突だけは、今年でちょうど築後100年となります。
 私たちは、舞鶴の煉瓦製造の生き証人を今後も、後世に守り引き継いでいきたいと考えています。
参考として、その他の現存しているホフマン式輪窯3箇所をご紹介します。(CIRCAより)
@栃木県下都賀郡野木町 (株)シモレン東窯
 明治23年6月15日建造 円形
 昭和54年国指定重要文化財
A埼玉県深谷市 日本煉瓦製造(株)6号窯
 明治40年5月建造 楕円形
 平成9年国指定重要文化財
B滋賀県近江八幡市舟木町5番地 旧中川煉瓦 
 明治末頃(不明) 楕円形
神崎ホフマン窯主煙突
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