赤煉瓦倶楽部・舞鶴

ベトナムの古代遺跡・チャンパ王国

from 赤れんが博物館の館長さん

 舞鶴市立赤れんが博物館では、97年秋の企画展「ベトナムの古代遺跡・チャンパ王国とれんが」を開催。これに先立ち、同年4月から5月にかけて調査のため現地を訪問しましたので、その様子を少しだけですがご紹介いたします。
 チャンパ王国は、2世紀から15世紀にかけてベトナム中部に栄えました。カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのポロブドゥールと並ぶ東南 アジアにおける三大遺跡の一つですが、その王国は日本ではほとんど知られていませんでした。
サイゴン大教会  4月25日、関空から空路ホーチミンへ。
 ホーチミン市(旧サイゴン)は人口約400万人。
 1880年に建てられた植民地建築のサイゴン大教 会(聖母マI」ア教会)です。
 モダンなゴシック建築で赤いれんがの壁が印象的。
 明命帝陵  フエ(人口28万人)にある、明命(ミンマン)帝陵。フエはベトナム最後の王朝、阮(グエン)朝(1802−1945)の都でした。現在でも中 部ベトナムの教育・文化の中心都市です。街の中心部からフォン川をさかのぼり、渡船場から1人1万ドン(約100円)の船に乗り対岸の明命帝陵へ 。門をくぐった先が、明命帝の眠る墳墓。
午門  旗台(フラッグタワー)からフエの都城正面である午門(ごもん)を望む 。れんがとラテライトで造られており、壁には刻印も見受けられます。
瓦製造工場  フエ歴史的建造物保存センターの中にある、修復用瓦の製造工場。土練機で粘土を練ってるところ。
ミソン遺跡  ダナンから車に揺られて1時間。チャンパ王国の国家的な聖地・ミソン遺 跡へ。北爆で破壊された遺構から遺跡を見る。8世紀から13世紀末までに建てられた60棟余りの遺構が草木に埋もれて残っており、全てれんがで築 かれています。
カーラのマスク  ミソン遺跡の建物基礎部分にある、時間を象徴するヒンズーの神・カーラのマスクです。
チャンパ彫刻博物館  ダナン市内にあるチャンパ彫刻博物館。1914年フランス人によって建てられたもので、ヒンズー教の神話と伝説がモチーフになっており、砂岩の彫刻が多いです。中央にあるのは、8〜9世紀のミソン遺跡の祭壇装飾。手前の立像は破壊と創造の神・シヴァ神(8世紀)。
民家建設現場  ダナン空港から飛行機に乗る予定が、機体の整備不良のため欠航。急遽予定を変更し、国道1号線を車で南下。れんがの建物を造っているところで、穴あきれんがを多く用い、庶民の家としてあちこちで見かけました。
木造船  一路ニャチャンヘの南下途上。夕闇迫る南シナ海沿いで小休止。外洋へ出るための木造船を造っていました。日本円で300万円で出来るとのこと。みなさんも1隻いかが? 近くのドライブインで、魚料理を食べました。うまかった! この日は結局、空路でなら75分のところ、車で12時間もかかってしまいました。クタビレター・・・
車窓風景  1号線沿いにヤシの並木が延々と続きます。想像した以上に南洋の風景でした。
煉瓦窯  17世紀のポー・ロメ遺跡の帰路みかけた現代のれんが工場です。天日で乾かしており、このあと前方の窯で焼きます。ここでれんが入手。
子供たち  工場敷地内で遊んでいたこどもたち。ベトナムのこどもたちは屈託がなく、みんな仲良く遊んでいたのが心に残ります。
ポークロンガライ遺跡  ファンランから西へ6キロ。ファンランタプチャム市にあるポー・クロン・ガライ遺跡です。非常に暑く、地元の人々も木陰をもとめていました。


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