高野可動橋(旧国鉄舞鶴港線住吉鉄橋) 


  
 舞鶴の西港にそそぐ高野川の河口に、鉄道の可動橋があった。河口には釣り船等がつくなど、新橋からの眺めは子供の時から慣れ親しんだ風景であった。
 この可動橋は、旧海軍が軍事物資の輸送のため、昭和10年代(国鉄清算事業団福知山鉄道管理局の台帳では昭和19年3月)に、どこかの古い橋の材料を転用して架設されたものと聞く。
 戦後は、旧国鉄に引き継がれ、西港から荷揚げされた木材や石炭などの運搬を支えていた。全長は約42mで、橋げたの中央部分(長さ14m)を上下させて船を航行させる仕組みのもので、全国でも数少ない鉄道橋であった。
 赤煉瓦の活動が盛り上がりをみせた頃、平成3年3月に、現在の赤れんが博物館の建物が国から市への払い下げが承認され、各新聞で大きく報じられていたが、この高野可動橋は保存の取り組みをする間もなく、解体撤去された。

  


  平成3年3月9日撮影    


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